萌えアニメに見る最近のアニメファン事情

ここ最近、アニメといえば萌えを主体とした作品ばかりなのは、今さら説明するまでもないでしょう。ですが、同じ萌え系の作品でもその内容は大きく違っているのです。
もちろん、キャラクターの萌え要素が違うというだけの話ではありません。むしろ、さらに簡潔な違いです。それは即ち、萌えキャラであるところのヒロインたちが惚れる男キャラがいるか、いないかです。

少し前までの萌え作品は、いわゆる「ハーレム物」ばかりでした。ここで重要なのは萌え作品に「ハーレム物」があったとしても「ハーレム物」が必ずしも萌え作品だとは限らないという点です。このことについては後ほど詳しく述べさせてもらいます。

さて、主人公である男キャラにたくさんのヒロインたちが惚れるという形式の作品です。この場合、視聴者たちは主人公に自己を投影することで自分な好きなキャラクターとの疑似恋愛を楽しむことができるというわけですが、最近のアニメファンにはこれでは満足できない人も増えているのです。
男主人公に自己を投影するだけでは気が済まずに本来の自分自身とキャラクターを結び付けたいというわけです。

このような事情から近頃では男キャラがほとんど登場しない萌えアニメが増えています。好きなキャラクターが自分以外の男に興味を持ってほしくないという視聴者のニーズに合わせているわけです。
このような作品と「ハーレム物」の違いは、「ハーレム物」が萌え作品とは限らないのに対し、こちらは萌え作品であるがゆえに作られた種類の作品であるということです。即ち、男キャラが登場しない萌え作品はある意味ファンにとって最適の作品であるとも言えるのです。